療育ってなに?どんなところ?長男が療育に通ってわかった子どものための発達支援の現状

療育関連

我が家の長男(4歳)は、現在幼稚園と併用して療育園に通っています。

療育という言葉を聞いて、病院や医療施設をイメージする方も多いのではないでしょうか。また存在自体は知っていても何をするところなのか、どんな子が通っているのか知らない方も多いと思います。

療育(発達支援)は発達に合わせてその子のペースで支援を受けることができるので、長男も苦手な部分を克服しつつ楽しく通うことができています。

この記事では療育とは何か、どんな支援を受けられるのかを詳しく解説していきます。今現在療育を検討されている方や子どもの発達について悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

chiaki
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もともと保育士をしていた私でも、実際療育の場に行くことで新しい発見がたくさんあったよ。

長男の体験を交えながら詳しく解説します。

療育とは

療育は発達支援とも呼ばれ、障がいのある子どもたちやその可能性のある子どもたちを支援することです。社会的な自立を目指して、それぞれの子どもに合わせた支援を行い、発達を促しています。

もともとは身体障害のある子どものための自立に向けた支援で医療と教育の分野を併せ持つアプローチを意味する言葉でした。しかし現在では、身体の障がいを持つ子どもだけでなく、発達の遅れや心配事がある子どもも対象となっています。

chiaki
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長男の場合、特定の診断は受けていないけど集団生活が苦手だったり人とのコミュニケーションが取りづらいことがあったので療育を受けることになったよ。

厚生労働省は「児童発達支援ガイドライン」で「児童発達支援(療育)」を以下のように定義しています。

児童発達支援は、障害のある子どもに対し、身体的・精神的機能の適正 な発達を促し、日常生活及び社会生活を円滑に営めるようにするために行 う、それぞれの障害の特性に応じた福祉的、心理的、教育的及び医療的な 援助である。具体的には、障害のある子どものニーズに応じて、「発達支援 (本人支援及び移行支援)」、「家族支援」及び「地域支援」を総合的に提供 していくものである。
(出展:厚生労働省 児童発達支援ガイドライン

療育(発達支援)を受けられる場所

児童福祉法では療育(発達支援)施設が「入所型」と「通所型」に分類されています。その中でそれぞれ「医療型」と「福祉型」に分かれています。

●医療型・・・福祉サービスと医師による治療を併せて行う
●福祉型・・・福祉サービス

入所型:医療型障害児入所施設

福祉的なサービスに加え、医療的な支援も必要と判断された子どもが入所する施設のことです。医学的な管理下の食事・排泄・入浴などの介護の他に日常的な生活に必要な知識を身につけるプログラム支援などもあります。

入所型:福祉型障害児入所施設

通所型とは異なり、子どもが入所した上でさらにさまざまな福祉的サービスを受ける施設のことです。食事・排泄・入浴などの介護の他に日常的な生活に必要な知識を身につけるプログラム支援などもあります。

通所型:医療型児童発達支援

身体に障害を持つ子どもが理学療法等の訓練や医療的な管理に基づいた支援を受ける施設のことです。その他日常生活や集団生活に必要な知識を身につけるプログラム支援などもあります。

通所型:児童発達支援

障害や悩み事のある未就学児の子どもが通う施設のことです。日常生活における基本的な動作の指導や集団生活での適応力を身につけるプログラム支援などがあります。

chiaki
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長男はこの児童発達支援(療育園)に通っているよ。週2回、親子療育と母子分離療育に通っているんだけど毎回療育支援の設定プログラムが違って長男もとっても楽しそう!

通所型:放課後等デイサービス

障害や悩み事のある就学している子ども(原則として6歳〜18歳)が通う施設のことです。放課後や休日、夏休みや冬休みなどの長期休暇にも利用できます。日常生活における自立支援や創作活動、地域との交流活動などのプログラム支援があります。

保育所等訪問支援

保育園や幼稚園、小学校など対象の子どもが通っている施設に支援員が訪問し、集団生活を円滑に営んでいくためのサポートをする支援のことです。

chiaki
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実際に療育園に通い始める前に、幼稚園に訪問支援をお願いしたよ。長男の現状を見た上で療育が必要かどうか判断してもらえたのでその後の手続き(受給者証の申請など)がスムーズだったよ!

療育の効果

療育では一人一人に合った個別支援計画や目標に沿って支援を行うので、苦手なことを少しずつ改善できるように個々のプログラムが組まれています。
そのため、すぐに効果が現れるというよりはその子のペースで長期に渡ってゆっくりと成長を促していく形になります。得意なことは伸ばし、苦手なことは少しずつ克服していくことができます。

chiaki
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長男の場合、療育に通いだしてからすぐに「友達とのおもちゃの貸し借り」が上手にできるようになったよ。

「貸して」「どうぞ」「ありがとう」のやり取りを何度も言葉にする練習をしたので幼稚園でも同じようにやり取りができるようになったよ!

まとめ

昨今、療育(発達支援)はとても身近なものになってきています。障がいを持つ子どもだけでなく、長男のように発達の悩みや困り事がある子どもたちも利用できるので「我が子の発達がちょっと気になる」「集団生活が苦手そうだな」など少しでも不安な気持ちをお持ちの方は、ひとりで悩まずに自治体に相談してみてくださいね。実際私も相談するまでに時間がかかり、今思えば早く相談しておけば良かったと思うほど療育の効果を感じています。
早い段階から子どもの特性を理解して対応していくことで、子どもが持っている能力をさらに伸ばしていける環境と出会えます。この記事を通して療育に対してのイメージが変わった方がひとりでも増えたら嬉しいです。


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